リハテン

大阪で働く作業療法士。リハビリ関連の知識・書籍の紹介など、思いつくことをアウトプットしてリハビリの天才になることを目指します

バリデーションについてまとめた

こんにちは。

 

日本はどんどん高齢化がすすんできています。

 

私の職場は100床未満の小さな病院なので地域の方の入院の方が多いです。

 

そのため、80-90代の患者さんもたくさんおりますので、「認知症」の方もたくさんいます。

 

昔は普通に話しかけていたり、説明して理解させようとしていました。

しかし、当たり前ですが理解してもらえないのでこちらの精神状態もイライラ。

患者さん自体もその感情をうけとって余計に不安定になってしまうという悪循環・・・

 

そんなときに看護師さんから教えてもらったのが「バリデーション」です。

 

そのためちょっとまとめてみました。

 

1.バリデーションとは

・ほかの人の感情の現実世界を支持する、その感情が妥当で大切であることをしること

共感して耳を傾け、相手が表現している感情を実際に共有すること。

 

2.原則とは

①すべてのお年寄りは、一人ひとりが個性があり、唯一の価値ある存在

②あるがまま受け入れる。行動や習慣などお年寄りを変えようとしてはいけません

共感をもって聞くことで、信頼が生まれ、不安が減り、尊厳が回復される

④つらい悲しみの気持ちは、信頼できる聞き手によって認められ、バリデーションされることで癒される

⑤お年寄りの混乱した行動でもすべて理由がある

⑥言語能力や最近の記憶が失われると、若いときに身をつけた行動がよみがえる

⑦どのような形であっても偏見をもつことは許されない

 

キーワードは

共感・尊厳・認める ということ

 

 

3.バリデーションの方法

センタリングをする

観察する

適切な距離をとる

共感する

言語的なテクニックと非言語的なテクニックを適切に使う

肯定的な言葉で会話を終わる

 

具体的に説明すると

センタリングとは精神統一のこと

自分の精神状態を落ち着かせることが大事!

相手の感情を受け入れるために自分の感情を無に!!

 

観察する

観察しながら、相手の様子にぴったりと合わせるように近づいてください

観察して気がついた其の時の相手の身体的特徴をいくつか自分に重ね合わせます

 

『同じリズムで呼吸をしたり、同じようにしわを寄せるなどして、相手から出る感情を自分に映し出す』

非言語的な手がかりから感情を見極めましょう

 

 

適切な距離をとる

個人差によって適切な距離感は変わります

初期の人はやや遠目、重度の方は近く(20センチくらい)

さらに近づいて、自分がいることを気付いてもらうためにはタッチングも大事

 

共感する

興味を持つ⇒× 気の毒に思う➡×

相手が感じている気持ちを実際に感じることなのです

 

相手を観察し、相手の感情を取り込み、

 反映させ、最後に相手の感情から

 自分を切り離し、自分に戻る

 

 

言語的テクニック、非言語的テクニックをつかう

 

非言語テクニック

ミラーリング

②アイコンタクトをとる。

③タッチング

④はっきりとした温かい口調(ボイストーン)

⑤カリブレーション

 

 

 

肯定的な声かけで会話を終わる

 

良い終わり方をすると新しい活動につながったりします

 

 

 

あくまで紹介程度の内容です

もしかしたらもっと詳しく書くかもしれません

 

読んでいただきありがとうございました。