リハテン

大阪で働く作業療法士。リハビリ関連の知識・書籍の紹介など、思いつくことをアウトプットしてリハビリの天才になることを目指します

メニエール病についての体験談

みなさんこんにちは。

おぎです。

 

みなさんはメニエール病をご存知でしょうか?

私は正直よく知らず眩暈のする病気だっけ?くらいしか認識していなかったのですが、去年いきなりメニエール病を発症しました。

 

 

最初は、朝寝起きのくらいのときに「ピーっ」と耳鳴りがするときがあったくらいからだったのですが、あまり気にしていませんでした。

 

時々「なんかふらふらするなあ」と、歩きながらも思いながらも普通に生活して普通に働いていました(患者さんとリハビリしてました)

 

ある時、電子カルテを入力していると急に眩暈がひどくなり気分が悪くなり・・・

 

ちょうど昼休憩のときだったのでちょっと寝てやすんどこうとごろっとしてたらさらに気分が悪くなり・・・

 

ついに嘔気までしてきて歩けなくなり同僚のPTさんに車いすで医者のところまで運んでもらいました。

 

耳鼻科の先生はいないので眩暈止めの薬と点滴してもらい早退。眩暈がおさまったのと、たまたまかかりつけのクリニックが休診日ふだったので、そのまま家で寝てました。

 

2つ日に仕事中にめまいが再発

リハビリ中でなかったのがせめてもの救い。

ふたたび点滴治療をうけ、こんどこそかかりつけのクリニックへ。

 

私はよく扁桃腺が腫れるので、内科と耳鼻科を夫婦でやっているクリニックがかかりつけだったのでそこにいきました。

 

診察してもらうと「突発性難聴」といわれ驚き・・・。

堂本剛とか浜崎あゆみとかが突発性難聴になったというニュースくらいでしか知らなかったのでまさか自分が病気にかかっている・かかるなんて夢にも思っていませんでした。

 

また気づかないうちに片耳の聴力もかなり落ちていたようで・・・。要補聴器レベルに。

 

発症から一か月以内にステロイド治療をしないと一生聴力がもどらないらしいと妻に聞いてさらにビビり・・・

人間徐々に低下すると気づかないもの、いいかげんなものなんだと思い知りました。

 

どうやら毎日ステロイドの点滴をしないといけないようで、仕事終わりに毎日通い、点滴をずっとうつ患者さんの大変さがほんのすこしだけわかりました。

 

およそ1週間クリニックで点滴を続けていても聴力の回復があまりなく、、、Drから大学病院への受診を提案されたので、そちらに。

そこでも聴力検査等をおこなった結果、「感音性難聴」「メニエール病」との診断がつきました。

 

どうやらメニエール病は「眩暈」と「低音域の聴力低下」があるそうで、まさにその通りの症状でした。

 

 

そこからまた新しく点滴治療が始まりました。

土曜・日曜・祝日・平日と毎日通いました。

毎日通っていると同じ点滴をしている方が何人かおられるのが分かったのですが、ほとんど女性で中高年~高齢者が多かったなという印象です。

点滴の治療後も処方された3カ月くらい飲み続けました。

 

 

一度背中ににきびが大量にできて、薬疹??と思い、皮膚科にもいきました。薬疹ではなかったですが・・・。

 

 

 

結果的に

聴力は若干改善しましたが、聴力低下は残ってしまいました。

低下した方は「要補聴器レベル」ではありますが、使わずに何とか日常生活は行えています。

 

普通に仕事もしています。

そんなに支障はでてないとは思うのですが、もしかしたら周囲が配慮してくれているからかもしれません。

 

あえて発表はしていないのですが、みんな聞こえてなさそうだと感じているのかなあ・・・。と思う今日この頃です。

 

何かしているときに話しかけられると本当に気づけません。

聞こえません。特にスマホなんて触っていると気づかないっプリがやばいくらいです。

 

みなさん、本当に早期の治療が大事です。

徐々に低下すると聞こえていないことになかなか気づきません。

慣れてしまうので。

 

「耳鳴りがしたら」「なんかフラフラするな」と感じたら

すぐに耳鼻科に行ってください。

 

 

絶対にいってください。

経験者より

 

バリデーションについてまとめた

こんにちは。

 

日本はどんどん高齢化がすすんできています。

 

私の職場は100床未満の小さな病院なので地域の方の入院の方が多いです。

 

そのため、80-90代の患者さんもたくさんおりますので、「認知症」の方もたくさんいます。

 

昔は普通に話しかけていたり、説明して理解させようとしていました。

しかし、当たり前ですが理解してもらえないのでこちらの精神状態もイライラ。

患者さん自体もその感情をうけとって余計に不安定になってしまうという悪循環・・・

 

そんなときに看護師さんから教えてもらったのが「バリデーション」です。

 

そのためちょっとまとめてみました。

 

1.バリデーションとは

・ほかの人の感情の現実世界を支持する、その感情が妥当で大切であることをしること

共感して耳を傾け、相手が表現している感情を実際に共有すること。

 

2.原則とは

①すべてのお年寄りは、一人ひとりが個性があり、唯一の価値ある存在

②あるがまま受け入れる。行動や習慣などお年寄りを変えようとしてはいけません

共感をもって聞くことで、信頼が生まれ、不安が減り、尊厳が回復される

④つらい悲しみの気持ちは、信頼できる聞き手によって認められ、バリデーションされることで癒される

⑤お年寄りの混乱した行動でもすべて理由がある

⑥言語能力や最近の記憶が失われると、若いときに身をつけた行動がよみがえる

⑦どのような形であっても偏見をもつことは許されない

 

キーワードは

共感・尊厳・認める ということ

 

 

3.バリデーションの方法

センタリングをする

観察する

適切な距離をとる

共感する

言語的なテクニックと非言語的なテクニックを適切に使う

肯定的な言葉で会話を終わる

 

具体的に説明すると

センタリングとは精神統一のこと

自分の精神状態を落ち着かせることが大事!

相手の感情を受け入れるために自分の感情を無に!!

 

観察する

観察しながら、相手の様子にぴったりと合わせるように近づいてください

観察して気がついた其の時の相手の身体的特徴をいくつか自分に重ね合わせます

 

『同じリズムで呼吸をしたり、同じようにしわを寄せるなどして、相手から出る感情を自分に映し出す』

非言語的な手がかりから感情を見極めましょう

 

 

適切な距離をとる

個人差によって適切な距離感は変わります

初期の人はやや遠目、重度の方は近く(20センチくらい)

さらに近づいて、自分がいることを気付いてもらうためにはタッチングも大事

 

共感する

興味を持つ⇒× 気の毒に思う➡×

相手が感じている気持ちを実際に感じることなのです

 

相手を観察し、相手の感情を取り込み、

 反映させ、最後に相手の感情から

 自分を切り離し、自分に戻る

 

 

言語的テクニック、非言語的テクニックをつかう

 

非言語テクニック

ミラーリング

②アイコンタクトをとる。

③タッチング

④はっきりとした温かい口調(ボイストーン)

⑤カリブレーション

 

 

 

肯定的な声かけで会話を終わる

 

良い終わり方をすると新しい活動につながったりします

 

 

 

あくまで紹介程度の内容です

もしかしたらもっと詳しく書くかもしれません

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

新型コロナのワクチン

前回のあらすじ

 

新型コロナのワクチン接種

⇒痛い 

⇒しんどい

⇒おさまった

 

副反応はいろいろあるみたいですね。

 

某大学による先行接種の副反応まとめをみてみると

(数字はおおまかに。小数点以下切り捨て)

 

発熱:3%

摂取部位の痛み:90%超え

倦怠感23%

頭痛21%

鼻水10%にでているそうです。

 

因果関係の有無はこれからになるとおもいますが、ワクチン接種した26歳の看護師さんが脳出血で亡くなったというニュースもありました。

 

自分はこのうち

接種した次の日に摂取部位の痛みと倦怠感あり。

4日後に口内炎ができました。

 

この口内炎が予防接種の副反応かは不明ですが

ここ一年はできていなかったので、多少は関係あるかもしれません・・・

 

なおコロナの後遺症とみられる症状は

だるさ、微熱、呼吸苦、筋肉痛、嗅覚や味覚の障害、意欲低下、脱毛など

他にも不安障害、うつ病PTSDを発症している人もいるそうで・・・

 

もちろん何の後遺症もでずに済んでいる、感染したことすら気づいていない人もいるようですし。

 

強制ではありませんので、メリット/デメリットをしっかり考えていかないといけませんね。「私は打たない」と判断した医療関係者もいますから。

 

新型コロナのワクチン

前回のあらすじ

 

新型コロナのワクチン接種

⇒痛い 

⇒しんどい

⇒おさまった

 

副反応はいろいろあるみたいですね。

 

某大学による先行接種の副反応まとめをみてみると

(数字はおおまかに。小数点以下切り捨て)

 

発熱:3%

摂取部位の痛み:90%超え

倦怠感23%

頭痛21%

鼻水10%にでているそうです。

 

因果関係の有無はこれからになるとおもいますが、ワクチン接種した26歳の看護師さんが脳出血で亡くなったというニュースもありました。

 

自分はこのうち

接種した次の日に摂取部位の痛みと倦怠感あり。

4日後に口内炎ができました。

 

この口内炎が予防接種の副反応かは不明ですが

ここ一年はできていなかったので、多少は関係あるかもしれません・・・

 

なおコロナの後遺症とみられる症状は

だるさ、微熱、呼吸苦、筋肉痛、嗅覚や味覚の障害、意欲低下、脱毛など

他にも不安障害、うつ病PTSDを発症している人もいるそうで・・・

 

もちろん何の後遺症もでずに済んでいる、感染したことすら気づいていない人もいるようですし。

 

強制ではありませんので、メリット/デメリットをしっかり考えていかないといけませんね。「私は打たない」と判断した医療関係者もいますから。

 

新型コロナ

先日予防接種(1回目)を受けることができました。医療従事者なので。

 

そのあくまで個人的な

感想です。

 

公開されてるように筋肉注射

 

注射した部分が次の日から痛む、、、

自分は左手にしたので左向きに寝るとめちゃ痛む、、、、

 

次の日はずっとダルい、しんどい。

 

これが副反応なのかと思いながら過ごしました。

 

個人差があるとは思いますが、自分は結構しんどかったです。

 

でもコロナに罹って、味覚が無くなったり、髪が抜けるよりはマシなのかな。

フレイル・サルコペニアとは

最近テレビの健康番組とかでも聞くようになった言葉

 

ご存知でしょうか?

 

ちなみにわたくしはサルコペニア・フレイル指導士という認定資格を持っております(特に役にたつわけではありませんが)

 

サルコペニア・フレイルについて簡単に解説させていただきます。

なお、リハのセラピストであれば知っておいて損はないかと。

 

 

サルコペニア」とは

ギリシャ語の「筋肉」を表す【サルコ】と、【喪失】を表す“ペニア” を組み合わせた言葉

 

筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下して いる状態のこと

 

 

『フレイルとは』

加齢により心身が老い衰えた状態(虚弱)

身体的なもの+社会的+精神・認知的なものも含む

 

 

サルコペニア」と「フレイル」の違いは、

サルコペニア➡身体だけ

フレイル➡全体(身体・精神/認知・社会)

 

ということです。



 

 

原因は?

サルコペニアの原因は主に4つに分けられます

原発性⇒加齢によるもの)

②二次性

・活動⇒不動/廃用による(要は寝たきり)

・栄養➡低栄養/飢餓(要は栄養足りてない)

・疾患→侵襲/悪液質(要は炎症)

 

もちろん、原因がかさなっていくこともありえます。

 

『歳をとって(原発性)、病気になった(疾患)。しんどいからあんまり動かなくなって(活動)、ご飯もあんまり食べなくなった(栄養)』

 

普通に患者さんとかでいそうですよね。

逆に高齢の患者さんで、サルコペニアじゃない人のほうが少ないかもしれません。

 

なお、回復期リハ病棟なんかで、あまりご飯食べられていない人に対して、ガツガツ筋トレなんやらかんやら負荷をかけていくと、リハ性のサルコペニアのできあがりです。

恐ろしいですね。

なお、診断基準は

四肢骨格筋量+身体機能(歩行速度)+筋力(握力)となりますが

 

四肢骨格筋量なんてなかなか調べられませんよね。

体組成計(例えばインボディ)とか使わないと確定診断はつきません。

 

まあ、診断をつけるのは医者の仕事ですし、

リハ職としては「ぽいな」とか「だろうな」と思って介入するのが大事ですね。

 

「フレイルの原因は?」

身体的:サルコペニアのような筋力、筋量の低下

精神・認知:認知症とかうつとか

社会的:引きこもり、閉じこもり(社会から閉ざされる)

 

ということがあります。

 

結果として介護が必要になったり(要介護状態)します。

 

健康↔プレフレイル↔フレイル↔要介護

の4段階で進んでいきますが、

 

レイレイルくらいまでならまだ健康に戻れますが

フレイルまでいくとなかなか戻すのが難しくなります。

 

なので、いかに早期からの介入が必要か!!ということですね。

 

 

 

なお、サルコペニアといえば筋力低下ですが

原因別のアプローチも考えましょう

 

 

加齢:筋トレ

活動:筋トレ・離床

栄養:適切な栄養管理

疾患:疾患管理 栄養管理 運動

 

 

 

 

廃用による筋力低下と

加齢による筋力低下では違いがあるのはご存知でしょうか?

 

★廃用による筋力低下➡遅筋(TYPEⅠ線維)が優位に萎縮

★加齢による筋力低下➡速筋(TYPEⅡ線維)が優位に萎縮 

なので、筋力低下の原因によっては筋力訓練の仕方も変えないといけませんね。

 

 

まあ、基本は「早期介入」「早期離床」「適切な栄養管理」です。

 

みなさん、リハ性のサルコペニア/フレイルを作らないようにしてくださいね。

 

 

 

 

 

注意障害についてまとめた④

トップダウンの注意とボトムアップの注意

 

 

トップダウン:能動的に注意を向ける、見つけようとする

(想像したり、思い出すときもこちら)

 

 

こちらは意図的に特定のものを見つけようとする

知識・経験・期待・意図など主体の内側の要因で生じる

⇒自分の内側からの注意

 

スーパーで牛乳を探す、ウォーリーを探すのもこっち

・・・ワーキングメモリ―とも関与

 

ボトムアップ:刺激に自動的・反射的に駆動する処理過程

こちらは自分の意図とは無関係に引き付けられてしまう

明るさや大きさなど刺激そのものがどれだけ目立つか(顕著性)という刺激側の属性に基づく。

⇒自分の体の外側に生じる注意

 

大きな音がしたのでそちらを向く、話かけられたのでそっちを向くといった感じ

 

 

あたり前ですが、脳の領域も変わります。

ト:背側注意ネットワーク<頭頂間溝ー前頭眼野>

ボ:腹側注意ネットワー<側頭頭頂接合部ー腹側前頭前野前頭皮質)>

 

 

 

情報量が増えてくると

視覚的ワーキングメモリーの負荷上昇

側頭頭頂接合部の活動が抑制される

    ↓

ボトムアップの注意機能が働きにくくなる

    ↓

刺激の見落としが生じやすくなる

 

 

 

 

この注意の見落としを防ぐために

「第3の機能があります」

 

それは「「「予測」」」(注意の構え)するということ。

 

いわゆる「かもしれない運転」みたいな感じですね。

 

飛び出してくるかもしれない、急に止まるかもしれない、

と考えておきながら気づかないってことは起こりにくいですよね。。

 

「「「注意の構え」」というのを具体的にいうと。

ある課題をルールに基づいて適切に処理しようとする心の状態

【例】スーパーでりんごを買う

⇒赤くて丸いものを探そうとする

 

この探そうとする状態自体が構えであり、

りんごを見つけて実際に注意を向ける行為は構えではない。

 

 

 

このトップダウンボトムアップについては

ADL場面では注意障害がありそう・・・・

でも、紙面上のテストではそんなにスコアが悪くない。

 

⇒もう原因が分かりますよね。