リハテン

大阪で働く作業療法士。リハビリ関連の知識・書籍の紹介など、思いつくことをアウトプットしてリハビリの天才になることを目指します

注意障害についてまとめた④

トップダウンの注意とボトムアップの注意

 

 

トップダウン:能動的に注意を向ける、見つけようとする

(想像したり、思い出すときもこちら)

 

 

こちらは意図的に特定のものを見つけようとする

知識・経験・期待・意図など主体の内側の要因で生じる

⇒自分の内側からの注意

 

スーパーで牛乳を探す、ウォーリーを探すのもこっち

・・・ワーキングメモリ―とも関与

 

ボトムアップ:刺激に自動的・反射的に駆動する処理過程

こちらは自分の意図とは無関係に引き付けられてしまう

明るさや大きさなど刺激そのものがどれだけ目立つか(顕著性)という刺激側の属性に基づく。

⇒自分の体の外側に生じる注意

 

大きな音がしたのでそちらを向く、話かけられたのでそっちを向くといった感じ

 

 

あたり前ですが、脳の領域も変わります。

ト:背側注意ネットワーク<頭頂間溝ー前頭眼野>

ボ:腹側注意ネットワー<側頭頭頂接合部ー腹側前頭前野前頭皮質)>

 

 

 

情報量が増えてくると

視覚的ワーキングメモリーの負荷上昇

側頭頭頂接合部の活動が抑制される

    ↓

ボトムアップの注意機能が働きにくくなる

    ↓

刺激の見落としが生じやすくなる

 

 

 

 

この注意の見落としを防ぐために

「第3の機能があります」

 

それは「「「予測」」」(注意の構え)するということ。

 

いわゆる「かもしれない運転」みたいな感じですね。

 

飛び出してくるかもしれない、急に止まるかもしれない、

と考えておきながら気づかないってことは起こりにくいですよね。。

 

「「「注意の構え」」というのを具体的にいうと。

ある課題をルールに基づいて適切に処理しようとする心の状態

【例】スーパーでりんごを買う

⇒赤くて丸いものを探そうとする

 

この探そうとする状態自体が構えであり、

りんごを見つけて実際に注意を向ける行為は構えではない。

 

 

 

このトップダウンボトムアップについては

ADL場面では注意障害がありそう・・・・

でも、紙面上のテストではそんなにスコアが悪くない。

 

⇒もう原因が分かりますよね。