注意障害についてまとめた④
トップダウンの注意とボトムアップの注意
★トップダウン:能動的に注意を向ける、見つけようとする
(想像したり、思い出すときもこちら)
こちらは意図的に特定のものを見つけようとする
知識・経験・期待・意図など主体の内側の要因で生じる
⇒自分の内側からの注意
スーパーで牛乳を探す、ウォーリーを探すのもこっち
・・・ワーキングメモリ―とも関与
★ボトムアップ:刺激に自動的・反射的に駆動する処理過程
こちらは自分の意図とは無関係に引き付けられてしまう
明るさや大きさなど刺激そのものがどれだけ目立つか(顕著性)という刺激側の属性に基づく。
⇒自分の体の外側に生じる注意
大きな音がしたのでそちらを向く、話かけられたのでそっちを向くといった感じ
あたり前ですが、脳の領域も変わります。
ト:背側注意ネットワーク<頭頂間溝ー前頭眼野>
ボ:腹側注意ネットワー<側頭頭頂接合部ー腹側前頭前野(前頭皮質)>
情報量が増えてくると
視覚的ワーキングメモリーの負荷上昇
側頭頭頂接合部の活動が抑制される
↓
ボトムアップの注意機能が働きにくくなる
↓
刺激の見落としが生じやすくなる
この注意の見落としを防ぐために
「第3の機能があります」
それは「「「予測」」」(注意の構え)するということ。
いわゆる「かもしれない運転」みたいな感じですね。
飛び出してくるかもしれない、急に止まるかもしれない、
と考えておきながら気づかないってことは起こりにくいですよね。。
「「「注意の構え」」というのを具体的にいうと。
ある課題をルールに基づいて適切に処理しようとする心の状態
【例】スーパーでりんごを買う
⇒赤くて丸いものを探そうとする
この探そうとする状態自体が構えであり、
りんごを見つけて実際に注意を向ける行為は構えではない。
ADL場面では注意障害がありそう・・・・
でも、紙面上のテストではそんなにスコアが悪くない。
⇒もう原因が分かりますよね。