注意障害についてまとめた①
注意するという機能は
☆外部からの刺激に応じて、その方向に注意を向ける受動的な注意
☆自分の意思で気持ちを集中して何かをする(短時間)能動的な注意
☆気持ちを集中し、物事を成し遂げるときの主体的な注意
これらの注意をつくるためには、注意を構成する3つの機能が存在する
★注意の選択機能
★注意の維持機能
★注意の制御機能
➡この3つの機能は相対的に独立しています。
※※よくいう「選択」「持続」「分配」「転換」というのはこの機能が損なわれたらでてきます。
各機能について説明していきます。
「選択機能」
☆ある刺激にスポット(焦点)をあてる機能
多くの刺激の中から「唯一つの刺激」「刺激に含まれる唯一つの要素」に反応する能力を指す
★ある部分に随意的に注意の焦点を当てる
★ある刺激への反射的な選択反応を抑える
★外界からの干渉刺激を抑制す
簡単にいうとたくさんの邪魔・似たようなものの中から、探したいもの、選びたいものをみつける能力ですね。
「維持機能」
☆一定時間における注意の強度の維持機能に関与している
☆目標やゴールが時間の経過の中で維持され続けることの基盤・背景を構成する。
簡単にいうと、車の運転中に周りに気をつけ続けるような感じですね。
なお、この機能は覚度に強い関連を持つ機能といわれています。(覚度:様々な刺激状態の中で生体の反応性を保つ能力)
※持続的注意とも言います
「制御機能」
☆認知活動を一過性に中断し
他のより重要な情報に反応(注意の変換)
★2つ以上の刺激に同時に注意を向けたりする
(分配性注意)など目的思考的な行動を制御する機能
簡単にいうと、テレビみながらご飯食べたり、電話をしながら料理したり、といった同時にいくつものことをしたり、勉強しているときに話かけられたらそっちを向いたりするといった感じです。
いわゆるダブルタスクをするのに必要な能力ですね。
この制御機能は、さらにいくつかにわけられます。
●注意を焦点化する能力
●注意を分割する能力
●注意を切り替える能力
●ワーキングメモリ・長期記憶のリンクを提供する能力
➡これらを行動制御あるいは抑制機能するのが
「「「★抑制メカニズム」」」です。
この機能中枢は
前頭前野:課題遂行のための注意の維持
前部帯状回:競合する反応への対応
この2つはとても大事で、注意の勉強をしていると何度もでてきます。
とても大事です。大事なことなので2回言いました。
「選択・維持・制御」
これらを同時につかっていくことで、注意という機能は成り立っていきます。
その②へ続く